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■ 浜口隆則の経営論 Vol.2:たいていの成功は偶然 ■






 経営の成否は、経営者の実力で決まる。


 長期的に考えれば、それは真実。
 しかし、短期的には、真実ではない。


 経営は面白いもので、経営者の実力に関係なく、うまくいくことがある。


 成功するための要因が、たまたま揃っていたり、時流やブームにのったり、
 ある一部の突出した能力が強くて全体の成功を支えていたりすると、
 成功してしまう。


 成功したのか?成功しちゃったのか?
 それは10年以上継続してみないと分からない。
 たいていの成功は、偶然である。


 しかし、多くの経営者は、ちょっと経営がうまくいっただけで、
 自分の実力を過信してしまう。
 いったん軌道に乗ったかに見えた会社が、失敗していく原因は、ここにある。
 せっかく手に入れた成功へのステップを自ら踏み外してしまうのは、
 もったいないし、とても悲しいことだ。


 偶然の成功に、酔っていないか?


 「今は、自分の実力以上にうまくいっている。だから、努力し続けよう。」


 そうやって自分に厳しい目を持てる経営者だけが、
 10年経っても、経営者で居続けられる。

 ― 浜口隆則・著『社長の仕事』より


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